高松宮記念2015の勝馬エアロヴェロシティ

データで制する高松宮記念

2015年の高松宮記念はエアロヴェロシティが見事優勝を果たしました。エアロヴェロシティは2014年の香港スプリントを制するなど、香港を代表するスプリンターとしてこの年の高松宮記念に参戦し、下馬評通りの競馬をしていきました。しかし、最初からこの馬は輝かしい実績を残していたわけではありません。元々はシンガポールでデビューしたエアロヴェロシティはシンガポールで1回走った後、移籍をすることになります。ただ、あちらではハンデキャップ競走が行われており、その影響で、斤量も定まらず、あまり安定した成績を1年近く残すことができませんでした。しかし、ようやく勝ち星を挙げると、そこからは5連勝して条件戦にピリオドを打ち、短距離では世界最強ともいえる香港のスプリント界の最前線に飛び込んで行きました。そう簡単に勝てるほど甘くはなかったものの、着実に力を付け、ついに国際G1を獲得するに至りました。 2015年のスプリント戦線は絶対王者ロードカナロアが引退し、軸となるべき馬がおらず、実力が伯仲している状態でした。前年の高松宮記念の覇者コパノリチャード、安定した成績を残してたストレイトガール、スプリント路線で成功するか注目されたダイワマッジョーレなど多くの馬がこの年の高松宮記念に参戦しましたが、やはり小粒の印象は否めませんでした。こうしたこともエアロヴェロシティには味方したかもしれません。また、中京競馬場のコースが以前に比べてスピードよりもパワーを要する競馬場になったこと、当日雨が降り、馬場が若干渋った状態であったことも後押ししてくれ、終始先行したエアロヴェロシティは直線で抜け出すと、粘り込みを図るハクサンムーンやミッキーアイルの追撃を交わし、1着となり高松宮記念を制しました。 その後のエアロヴェロシティは快進撃を続け、シンガポールで行われた国際G1でも優勝するなど輝かしい記録を打ち立てています。その反動もあったのか、秋初戦に惨敗すると現在は休養を続けており、2016年の高松宮記念に出てくるかどうか、微妙な情勢です。しかし、その強さ、スピード、そして精神面での強さは誰もが認めるところです。復帰を果たし、初戦から往年の走りを見せたとしても誰も驚かないほど、その実力は際立っています。日本馬も同じ舞台でリベンジを果たしたいところでしょう。そのためにも復帰してもらう、連覇を賭けて日本にまたやってくることを心待ちにしたいところです。